
去年は学校の校庭にある建物で行われましたが,今年は2年に一度の大きなホールでの発表会でした。
発表会の数日前、何かの時にサラッと「マイクで詩を朗読する」と話してくれたムスコ。
「え?ひとりで?」
「うん」
「なんであんたがえらばれたの?」
「僕の声はtimide(おとなしい)だからだって」
「???」
サラッとだったので,あまりたいしたこととは思わず,最初は気に留めず。
でも,だんだんと親の私の方が心配に。
何度か,「どんな詩なの?」と探りを入れたりするものの,どうも暗記している感じはなく,しかも緊張してる感じもなく。
当日。
届いたばかりのビルケンをはいて、走って出かけたムスコ。
家を出て五分もしないうちに大泣きで帰ってきました。
派手に転んだ模様。(新しいサンダルのせいね,きっと)
顔から転倒,鼻の頭を擦りむき,唇を切って,顔面血だらけ、,,(涙)
大泣きするムスコをなだめ,とりあえず血を止め、「リハーサル行っても行かなくてもいいよ」とはいったのですが,「行く」と本人はかなり行く気満々なので,とりあえずの応急処置を済ませ,二人で急いでリハーサルに向かう子供たちの列に合流。
(会場は学校から20分くらいのところ。子供たちは数人の保護者と引率の先生に連れられ徒歩で会場に向かうところでした)
鼻も,口も腫れ上がって,相当ひどい顔でしたが,それでも行きたいなんて,,(感心涙)
夕方学校に迎えにいくと,先生がおりてきて
「ムスコさん,とっても怖かったようで。リハーサルの時に,お腹がいたいっていってトイレに長いこといたんですよ」
と話してくれました。
もともと血にはメッポウ弱いムスコ。
めげずに行くなんて,大役を果たしたい一心ね,きっと。。。
一度家へ帰って,20時からの本番の為に会場へ向かったのが19時30分。
発表会に集まった子供たち(ムスコの通う小学校の全校生徒はおよそ120人)とその保護者でごった返すホール。
長い長い発表会の始まり,始まり。
高学年の子供が数人順番にマイクに向かって詩を朗読。
次か次かとムスコの番を待った私。
結局,1時間半に及ぶ発表会の間中,そわそわ落ち着かなかった私。
ところが,出番は結局ないまま発表会終了、,,,
???
ムスコの出番,なし?
出てきたムスコに聞いてみると,
「だから,あの聞こえてたのが僕の声!録音した声、聞こえてたでしょ?」
録音?
発表会の間,聞こえてた男の子の声,どこから聞こえてるんだろうとは思ってましたが,まさか息子の声だとは疑いもしませんでした,,,
録音されたムスコの声,全然気づかなかった私、,,
母親失格?!
追記;先生に言ってCDのコピーをもらいました。ムスメが気に入って,毎日のように聞いていますが,ムスコの詩の朗読,何度も聞いてようやく「そうね,息子の声って言われればそうね,あの子の声だわ」くらいになってきました^^
でも,考えてみると,3年前フランスに越してきた時には仏語のフの字も話せなかったムスコが、たくさんの生徒の中から詩の朗読をするのに選ばれるなんて。ちょっと感動。(いまさら?)



5 件のコメント:
うぁ~!
素敵な会場だね。
おごそか。
確かにお宅のボンちゃんの声、魅力的よね。
ジブリのセリフを、よくその声で聞いたな。
ポロポロと出てくる声が違和感なく耳に入ったものです。
コメントありがとう。
写真、ステキに撮れてるよね。(もちろん撮ったのは私じゃないよ)
特別なレンズを使うから雰囲気が出るのよ。
会場はすごい熱気で,蒸し暑くって音もあんまり良くなくて,,,でも,2年に一度ってだけあって,ヴァイオリンの伴奏付きでステキだったよ。子供たちは1時間半も立ちっぱなしで,しかも学校のあと(普通の日の夜にそんなコンサートするなんてちょっと考えられないよね)だったから,みんなぐったり疲れてた^^;
すごいところで発表会あるんだねぇ。
日本じゃ考えられないよ。
てか、そもそもそんなホールがないよ。
しかし、そんな大事な日にたいそうな怪我をするほどズッコケるところも子供らしい。
けど、ほんとフランス語ゼロだったのに今では朗読で選ばれるほどって感慨深い!
ここのホール,私たちも学生の時に使ったこと何度かあるんだ。語学学校のパーティーとか、同じくその語学学校主催の「料理で世界一周」(各国の生徒がスタンドを受け持って,その国の料理を作ってうるってやつ.文化祭みたいな感じ?とっても面白い催し物だよ)もこの会場だった。まぁ,やっぱりかなりヨーロピアンよね。天井の壁画もすごいよ。
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