四月からこちら、宮崎駿監督「崖の上のポニョ」,黒沢清監督「東京ソナタ」、是枝裕和監督「still walking」とブザンソンにも日本映画が複数やってきています。
日本ではわりと評価が分かれたという「ポニョ」。
私たちがよく聞くラジオの映画評では好評。
観にいった友人夫婦も、とても良かったと言ってました。
私たちは、どうしても日本語で子供たちに観せたく、VO(version original)の上映時間を確認したのですが、夜の部しかなく、仕方なく断念。
日本では7月上旬にもDVDが発売ということなので、DVDで観ることになりそうです。
テレビやラジオでどちらもとても評価の高い黒沢清監督の「東京ソナタ」と是枝裕和監督の「still walking」。
前者は何となくちょっと暗い感じがしたので、フランス人の友人を誘って後者を観に行ってきました。
平日の午後の部、しかもVO(日本語上映、フランス語字幕)ということで来ている人は引退した老夫婦か、学生さんが多く、私たちを含めて総数十人ほどでした^^(贅沢)
映画はというと、、、
かなり良かったです。
食事の支度のシーンから始まるのですが、日本食恋しくさせるシーンがやたら多いです^^;
枝豆とミョウガの混ぜ寿司、トウモロコシの天ぷら、食べたことない料理なのに、懐かしくてたまらなくなるのは、なぜでしょう。
お寿司に、ウナギ、スイカ、白玉のおやつ、棒アイスに麦茶。
日本の夏のおいしいもの満載です^^
なんといっても、日本の家族が等身大(ここ重要)で描かれていて、本当にたくさんのシーンで同感できました^^
特に悲しいシーンがある訳ではないのですが、郷愁からか、ただ単に年を取り涙腺が緩くなっているのか、、、とにかく、胸がいっぱいになるシーンの連続で、ジーンとしっぱなしでした。
でも、同時に笑えるシーンも結構あります。
面白かったのは、フランス人の観客の方達もくすくす笑っていたこと。
フランス語の訳を読みながら観ましたが、「これで伝わるんだろうか???」とちょっと不安なところが多かったものの、笑っている人たちがいたということは、それなりに通じていた模様。ホッ。
知られた俳優さんばかりでしたが、その中でも、お母さん役の樹木希林さん、とても良かったです。
映画のスタイルから、成瀬監督や小津監督と比較されているようですが、難しいこと抜きで、ドラマティックすぎない淡々とした中に芯のあるなかなか深い映画だと思いました。
映画の予告はこちらでどうぞ
Plus d'infos sur ce film考えてみると、日本映画を映画館で見るのは、日本にいる時よりフランスにいる時の方が断然多いです。
逆に、日本にいた時は、よく映画館にフランス映画見に行きましたが、こちらでフランス映画を観ることはかなり少ないです。
なぜでしょう、、、不思議です。
カンヌ映画祭が近いこともあって、いろんなテーマで各地で古い映画が上映されているようです。
こちらでは、今週から小津監督作品を始め、日本の大御所の作品が上映される劇場があるようなので、時間を見つけて一つでも観てこようかなと思ってます。