2012年6月11日月曜日

forgeron(鍛冶屋)

久しぶりの投稿になります。
 皆さん、お元気ですか? 私は元気です^^
 お察しの通り、カフェの方にかかりっきりで。
 なかなかブログの更新もできないまま、 もう年度末を迎えてます^^; 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、 この夏、三年ぶりに日本に帰省をすることになりました。 しかも、いつもは関空を使っている私たちですが、今回は成田を使います。
そういう訳で、今回初めて家族で東京周遊することに。
 ディズニーランド、三鷹ジブリの森美術館、そしてキッザニア。
(子供中心の行動。仕方ないか。。。)
フランスのリズムで暮らしている私たちには、おそろしくハードなスケジュール。
こなせるのだろうか。。。 少し心配。。。 

ところで、キッザニア、いったことがない子供たちにどうゆうところなのか説明。
 ハンバーガー作ったり、ピザ作ったり、写真家になったり、グラフィックデザイナーの仕事したり、、、 子供が大人のように仕事ができるんだ、というような感じで説明したところ、 もちろん食いしん坊の娘は「やる!やる〜!!!」と大興奮。 
息子はというと、「興味ない」と一言。 あらら。。。
 そして息子はいうのです。「鍛冶屋の仕事はできる?鍛冶屋になれるんだったら行きたい」と。 えっ〜と。。。鍛冶屋ねぇ。そんなのはリストになかったような。。。 

まぁ、そんな感じのやり取りをした記憶がまだ浅いとき、 知人から日本刀の鍛冶屋がブザンソンに来ていてイベントをしているというメールが届きました。

 しかも八日は息子の十歳の誕生日。 ちょうどいい! ということで、いってきました。
 鍛冶屋のイベント。

 20時までと聞いて駆けつけたのが、19時30分頃。
ただ、もうお客さんは帰った後のようで、職人さんと奥様、それから日仏協会の方が数人いらっしゃるだけ。
 後片付けももう終わって、これから帰るぞという感じ。
残念、一足おそかった。 
「今日は息子の誕生日で、息子の将来の夢は鍛冶屋になることなんですよ」というと、 「あ、じゃちょっと待って」と片付けたばかりの道具をまた出してきてくださったじゃあありませんか。
「簡単なデモンストレーションだけど」と釘を一本取り出し、トンカチで力強くたたくと、みるみる釘が赤くなって。
 浅野さん、それでタバコに火をつけちゃいました。

 それから、その釘を軽快にたたくこと数分。 一本の釘がペーパーナイフに変身。
 あらまぁ、お見事。
隣で奥様はテオにお誕生日おめでとうメッセージを書いてくださったりと、何ともとっても親切で気さくな浅野さんご夫妻。

「刀作りは明日続けるのでよかったらどうぞ」ということで、その日はそれで立ち去り、 翌土曜&日曜と刀作りを見学に。


 この方が刀鍛冶職人の浅野太郎さん。

         


本当に気さくで素敵な方で、鍛冶屋になりたいという息子に作業の一部を手伝わせてくださったり。

     

たくさんの刀愛好家に囲まれる中、黙々と作業される姿。

    


 奥様にも、何も知らないズブの素人の私のおバカな質問に素直に丁寧に答えていただき、大変親切にしていただきました。(刀は玉鋼で作られていてその玉鋼とやらはどういうもので、どこでとれてそして刀を作るのに使われる炭はどこ産の何の炭で、、、と詳しく教えていただきました^^どうもありがとう!)

素敵な出会いと、体験をさせてもらって、ホント思い出に残る誕生日になりました。
浅野夫妻、本当にどうもありがとうございました。