2007年10月30日火曜日

pantalon d'hiver(冬ズボン)

フランスから日本に戻ったその年、東京のおばからミシンが届きました。が、当時の私にとってミシンは中学時代の家庭科の苦い思い出の中にある「恐ろしいマシーン」以外の何者でもなく、その後  ramasse poussière (飾られっぱなしでホコリ集めにしかならないような物)になったのはいうまでもありません。
そんな私でも、多くの「お母さん」がそうであるように、子供の誕生をきっかけにミシンを踏むようになりました。とくに、下の子(女の子)が生まれてからは、楽しくなりましたね。
まだまだ初心者(高度なことは何も出来ません)ですが、少しずつミシンには慣れてきているように思います。

前述のミシンは引っ越しの際、私より遥かにミシン慣れした妹に譲ってきました。子供たちが幼稚園に通いだし少し時間が出来るようになった頃、義母が「最近中古のミシンをもう一台買ったから前から持ってる方を貸そうか?」と提案してくれました。そのうち、自分のミシンを買いたいと思っていますが、今はとりあえず貸してもらったミシンでがんばっています。

で、引っ越し後最初の作品がこれ。写真の娘のパンツです。polka dropsのクールワイドパンツ90サイズ。後ろポケットと脇ポケット、がんばりました。なんだか後ろポケットが中央によりすぎている気がしますが、まぁ細かいことはおいておいて、まずまずの出来に仕上がりました。アパレル関係で働く妹にもらった上等な布(ベロアみたいなすてきな手触りでかなり暖かそうです)にかなり助けられました^^

andouillette(アンドゥイエット)

本日のランチは主人の好物、andouillette(豚などの臓物を紐状にして詰めたソーセージ)とサラダ、畑で穫れたインゲン二種、きゅうり他。パンは、昨日友人宅で食べて気に入ったpain des canutsを早速買ってきました。写真には写ってませんね、残念。とってもおいしいです。中に何が入っているのか、、、シリアル系だとは思いますが詳しいことはわかりません。なぜかほのかに入っていないはずのチーズが香ります。

今日から_実際には先週土曜日の昼から_子供たちは vacances d'automne(秋休み)で幼稚園はお休み。本当だったらゆっくり寝てられるはずなんですが、休みのときに限って早起きなのはうちの子供だけじゃないはず...今朝は6時半には朝ご飯食べてました( ; _ ; )

*昨日、heures d'hiver (冬時間)始まりました。日本との時差は7時間から8時間になります。お間違いなく。早起きは、きっとこのせいでもあるんでしょう。慣れるまでしばらく時間がかかるでしょう。

2007年10月28日日曜日

déjeuner(昼ご飯)

ある日の我が家の昼ご飯。
テラスで栽培したroquette(キバナスズシロの葉)に、おばあちゃん家で穫れたリンゴのスライスを入れてサラダに。チキンは今日は手抜きでスーパーで買ってきました^^;
付け合わせは、ちょっぴり揚げすぎてしまったフレンチポテト。

鳥の丸焼きは自家製につきます。スーパーのはおいしくないなぁ、と再確認した昼ご飯でした・・・(涙)


お昼にポテト、よくあります。冷凍を揚げるのが一般的ですが、フランス人家庭では鳥の丸焼きにポテトチップスということもあります。日本人的感覚からすると、食事としてポテトチップスがでてくると少し戸惑います。(私だけ?いや、少なくともうちの両親にはかなりなカルチャーショックでしょう。)

先日、初めて子供の遠足に同行しました。各自お弁当を持ってくることになっていたので、「フランスの子供のお弁当ってどんなのだろう...?」と内心興味津々でした。お昼になって、子供たちが各自取り出したお弁当とは、なんと、、、

ポテトチップス。

私のみた限り3分の1以上の子供が小さい袋を取り出しパリポリやってましたね。
あ、もちろん念のためいっておきますが、それだけではありませんでしたよ。
ポテチはあえていえばアントレ(前菜)感覚で、そのあとはお菓子にヨーグルト、チョコレートムース、コンポート、そして最後に申し訳なさそうにサンドイッチがでてくる始末でした。中には、リュックサックいっぱいにお菓子を詰めてきていた子供も。
そしてみんなに配っていました^^

かなりカルチャーショックを受けてかえってきましたが、よく考えると遠足にお菓子はつきものでしたよね、私たちだって...次の遠足は、もっとフランス風に用意してあげようと一人つぶやく私でした。

2007年10月16日火曜日

titre de séjour(滞在許可証)1

今日は外国人がフランスに滞在する際、さけては通れない滞在許可証の申請について書きます。
一般に、滞在期間3ヶ月以内の場合、ビザは必要なく、従って滞在許可も必要ありません。
私が初めて学生として渡仏した13年前には、存在しなかった3ヶ月〜6ヶ月ビザも滞在許可証は必要なし。従って、一般に滞在許可証の申請という難事をやってのけなければならないのは、6ヶ月以上の長期滞在を希望する者ということになります。(ちなみにビザはいろんな種類があるみたいですね。在日フランス大使館のサイトに細かく載っています。)
まず出発する前に、大使館で「フランス人の配偶者ビザ(長期滞在ビザ)」をあらかじめ申請しました。このビザは無料で、手続きも数分で終わりました。(学生ビザの申請をした当時のことは忘れもしません。涙涙でした)いろいろと面倒な手続き(滞在許可証の申請手続き)はフランスに入ってからになります。これがまた偉く面倒くさいものなのです。(近年、移民の規制は年々厳しくなっており、滞在許可証、特に長期滞在に関しては取得がどんどん難しくなっているように思います。)今回、私が実際に経験した手続きなどについてご紹介します。

1.7月中旬ーーーPréfectureにいく。→担当の人に会う約束をとるためです。"étrangers sans rendez-vous"の窓口で整理券をとり待ちます。係の人(vacances中で代理なのか若い公務員ぽくない男の人がこれまた公務員ぽくない感じのよい対応をしてくれました^^)が申請に必要な書類のリストをくれ、そのあとaccueilにてrendez-vousの日時を決めました。7月中旬にいき、8月中旬のrendez-vousをもらいました。*地方によってかなり差があると思いますが、経験から特に一ヵ月待たされることに驚きはありませんでした。

2.8月中旬ーーーPréfectureにいく。→"étrangers avec rendez-vous"で待ち担当の人に会う。vacances明けのおばちゃんが対応してくれました。vacances明け初日だったらしく対応がしどろもどろ。こちらの公務員は平均一ヵ月くらいでしょうか、夏期休暇。そりゃぁ、経験を積み重ねたおばちゃんでもvacances明けつらいのは理解できます。しかも法律は刻々と変化しているので休暇中にも変更があった模様で、何度も席を立ち裏にいる同僚に確認をとりにいくおばちゃん。私と夫は顔を見合わせドキドキ。とりあえず用意した書類を受け取ってくれたものの何となくすっきりしない様子。

おばちゃん:「3年以上一緒に暮らしていることを証明するもの何かお持ちじゃないですか?」
私と夫:「例えば…?」
おばちゃん:「二人の共同口座とか・・・二人の名前で作られた賃貸契約書とか・・・とにかく二人が三年以上一緒に暮らしていることを証明できるものであればいいんだけど・・・」
私と夫:「(二人顔を見合わせ熟考・・・そしてきっぱりと)ないです。それがないとダメなんですか?」
おばちゃん:「そうね・・・困ったわね・・・子供さん(*ちなみに二人ともフランス国籍所持。そこまではっきり彼女は言わなかったけど、ここが結構重要)もいらっしゃるし、10年の滞在許可証の申請をしてあげたいところなんだけど、共同生活の証明がなければ、、、1年の滞在許可しかもらえないのよね・・・そうすると毎年更新手続きが必要で・・・(面倒だしお金もかかるしそれはさけてあげたいといった様子。)でも、法律は法律だから・・・今から二人の名前で何かしら書類を作っておいて。三年後に共同生活の証明を持ってきてもらったら10年の申請に初めて取りかかれるから」

というわけで、なんだかかなり損をしたような、すっきりしない気分のまま、1年のみ有効な滞在許可証の申請をおえ、Préfectureを後にしたのでありました。

それにしても・・・
共同生活の証明。
いったいお前はなんなんだー!
婚姻証明ではよくないのかー!
離婚した証明がないんだからまだ一緒に住んでいるっていうことじゃぁないのかー!
5歳と3歳の子供が一緒に日本から引っ越してきた、その事実では証明にならないのかー!
・・・

たくさんの腑に落ちない?が襲ってきましたが、法律なのです。仕方ありません。現に偽装結婚をして長期滞在許可証取得を狙う外国人が後を絶たないと聞きました。これ以上移民を増やしたくないのだから、法律をきつくしていくしかないのです。
それでも・・・
あぁ、全く腑に落ちません。そういうことなら、婚姻届を出した際に教えてくれればいいのに・・・
「フランスに移住希望でしたら、共同生活の証明が必要になりますので共同名義で何か書類をお作りになられることをオススメしますよ」って。あ〜、気の利かないフランス人・・・

2007年10月15日月曜日

horticulteur(園芸家)


本日の天気。晴天。最高気温17度、最低気温7度。(と予報にはありますが、現在20度あるもようです。暖かいです。)日の出7:54、日の入り6:49。
先週からすると、日の出が10分遅く、日の入りが10分早くなったようですね。秋ですね、、、どんどん日が短くなっています。冬が恐ろしい、、、
日本も、大分秋めいてきたようですね。今年の紅葉はどうですか?ブザンソンは紅葉はそれほど見応えありません。

←写真、わかりますか?色など、何もいじってません。先日撮ったものですが、二重にかかる虹です。くっきりでてる虹の左側は明るく、右にいくほどどんよりです。何とも不思議な光景でした。

ちなみにこれが、主人の仕事部屋からみた風景です。七階建ての二階(こちらでいうと1er étageになります)に住んでいます。道路を挟んだ向こう側には、園芸家のビニールハウスが並んでいます。私たちの住む界隈は基本的には、住宅街になりますが、うちの目の前以外にも数件の花農家(園芸家)があります。ハウスの上に見えている黒い線は、電線です。日本に来るフランス人は皆風景を壊しているといって日本の電線をみて嘆きます。うちの前の電線も、まさに、そう。田舎の風景を見事に壊してくれています(涙)

2007年10月9日火曜日

Bonjour de Besançon !


大阪10月10日(水)雨のち曇り、最高気温22℃、最低気温16℃、日の出5:58、日の入り17:30。
ブザンソン10月9日(火)曇りのち晴れ、最高気温15℃、最低気温3℃、日の出7:42、日の入り18:58。

こんにちは。
ただいまブザンソンは午後2時を回ったところで、気温16度です。
今朝は寒かったですね。久しぶりに。最低気温3°という予報だったとは、、、寒い訳ですね。
息子は幼稚園、娘はパパとお昼寝中、そういう訳で主人のコンピューターをしばらく拝借して皆さんにメールを書く次第です。

日本を発って二ヶ月半。ようやく皆さんに近況を伝えられる余裕(時間)ができました、、、。遅くなって申し訳ありません。
7月中旬に到着して、まず始めにやらなければいけなかったのは新居探し。
ヴァカンス中ということもあって、思った以上に時間がかかりました。
前回学生としてこちらに住んだときに、初めホームステイ、その後女子寮、間借り、賃貸アパート二件と転々としたこともあり、
おおよその手順は心得ておりました。
まず私たちがやったのは、無料で配布される賃貸物件の広告に目を通すことでした。
広告には、不動産屋の物件もあれば、個人のもあります。私たちの希望にだいたいあっているところを見つけると片っ端から電話しました。
ブザンソンに到着した翌日から作業は始まり、電話してはあう約束をとり、物件を見て回りました。
日本と違って部屋が改装中であろうが、まだ前の人が住んでいる状態であろうが、中にはいってみることができます。
(一度は、引っ越しの片付け真っ最中で足の踏み場もないアパートを見せられたことも。奥さんが片付け中で、その辺に下着も落ちてれば、ご主人(?)は寝室でお昼寝中ということもありました、、、、。)改装中の場合しかり、住居中の場合しかり、はっきり言って満足に部屋をみれないまま決めなければなりません。とりあえず見学はさせてくれるというものの、はっきり言って時間のむだだったように、今になって思います。
不動産にもいってみましたが、びっくりでした。自分たちの希望の部屋数とかを伝えると、それに見合う資料を出してくれるのですが、見学したい旨を伝えると鍵だけ渡され、自力で行って見てこいと、、、日本のように、車で何件か見せに連れて行ってもらえるものとばかり思っていた私たちには、かなりのカルチャーショックでした。
(*一応いっておきますが、うちの主人は部屋探しは未経験でした。日本でもフランスでも)
と、まぁ、三週間にわたって11件の物件を見て回った訳です。
11件目にみた、今のアパートは日本で住んでいたところより、遥かに広く、新しめの建物(こちらでこうゆうものを見つけるのははっきり言って大変難しいです)で、手直しするところもなく、即決でした。が、、、、
入ると決め、そのことを不動産屋に伝えてから、10日。ほったらかしにされました、、、
あんなに、「今すぐ入りたいです」と念を押したにもかかわらず、、、、なぜ???
周りのフランス人の意見は一致して、「君たちに入ってほしくないからでしょ」でした。。。。。
そんなことってあるー?????
あるそうです、確かに。
そんなこんなで、かなりマイナスな気分でしたが、結局は契約に成功し、今に至ります。(未だに、不動産屋には不平不満だらけですが、、、何たって、まだインターホンには前に住んでいた人の名前が入ったままで、「月曜には修理させるから」といってもう1週間が過ぎてますし、、、ガスの点検の人も「すぐ手配する」といってから二ヶ月経つし、、、おこって電話をすると、いきなり電話切られるし、、、とまぁ、万事がこうゆう訳なのです。)